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2022.8.10

アルムナイ採用とは?フロー・ステップから成功事例まで徹底解説!

今回は、アルムナイ採用について詳しく解説します。この記事を読めば、フロー・ステップから成功事例まで理解ができるようになるはずです。アクセンチュアやリクルートを始めとした大手企業を中心に普及され始めたアルムナイ採用について知りたい方は参考にしてみてください。

<はじめに>
大手企業を中心にアルムナイ採用が広まっていることはご存知ですか?アルムナイ採用を行うと、即戦力となる人材が採用できて、採用コストや教育コストが削減できるのです。

日本は少子高齢化社会で労働不足問題が深刻化しているため、即戦力の人材を採用できるアルムナイ採用が注目を浴びているのです。

この記事では、アルムナイ採用について解説します。この記事を読めば、アルムナイ採用のフロー・ステップや具体的な施策まで全て分かるはずです。ぜひ、人材採用にお悩みの方は、この記事を参考にしてください。

◆ アルムナイ採用とは


アルムナイ採用とは、何らかの理由で退職した人を再雇用する手法をいいます。

欧米の企業では、退職者とコンタクトを
取り続けて、再雇用するのが一般的です。日本では馴染みのないアルムナイ採用ですが、アクセンチュア株式会社や株式会社リクルートホールディングスなど、大手企業を中心に制度の導入が始まっています。

・ アルムナイ採用のフロー・ステップ

退職した人を雇用するアルムナイ採用は、以下の手順で行います。

【アルムナイ採用のフロー・ステップ】
1.復職条件を決めておく
2.再雇用制度があることを知らせる
3.退職者向けに情報発信をする
4.退職者も参加できるイベントを開催する
5.多様な雇用形態を用意して受け入れ態勢を整える
6.アルムナイ採用を行う

・ アルムナイ採用が求められる背景

アルムナイ採用が求められる背景には「終身雇用の崩壊」と「人材不足の慢性化」が挙げられます。

終身雇用の崩壊は、2019年5月にトヨタ自動車株式会社と日本経済団体連合会が行った会見で認知されるようになりました。この会見では「終身雇用制度を前提にした採用は限界になってきている」と述べられたのです。そのため、令和を迎えてから終身雇用制度に頼らず、自分自身のキャリアを磨いていく人が増えてきています。

また、日本は少子高齢化社会のため人材不足も避けて通れません。パーソル総合研究所「労働市場の未来推計 2030」では、2030年に644万人の労働者が不足すると予測しています。そのため、人材を採用したくても優秀な人材が獲得しにくくなってきています。このような背景により、退職者と良好な関係を築き再雇用するアルムナイ採用を行う企業が増えてきました。

・ 補足:アルムナイ採用は約2割の企業が行っている

PRO-Q編集部の独自調査「アルムナイ制度に関するアンケート」では、23%の企業がアルムナイ採用を行っているという結果になりました。

アルムナイ採用を行っている企業は、労働人口が減少する中で人材を獲得するために必要な取り組みだと回答しています。また、アルムナイ採用を成功させるためには、退職者と良好な関係を維持することが大切だと述べられています。そのため、退職者と、ゆるく付き合うようにしましょう。

また、この調査結果では、アルムナイ採用について知らないと回答している企業も一定数いるという結果になりました。

◆ アルムナイ採用のメリット


アルムナイ採用を実施すると、以下のようなメリットがあります。

・ 採用コスト・教育コストが削減できる

退職者を再雇用する場合の経路は、本人からの直接応募か、在職時に仲を深めていた上司や同僚によるリファーラル採用(紹介・推薦による採用)です。そのため、求人媒体やエージェントサービスは必要ありません。
株式会社リクルートキャリア「就職白書2020」によると、中途採用者の採用単価は103.3万円となっています。アルムナイ採用を行えば、約100万円の採用コストが削減できるのです。

また、退職者を再雇用すると企業理念や事業内容について熟知しているため、教育コストも最小限で済みます。

・ 即戦力の人材が採用できる

退職者を再雇用すると、自社で培ったスキルと転職先で培ったスキルを合わせて、最高のパフォーマンスを発揮してもらえます。

従業員の中には、自社で身に付かないスキルを他社で培いたいという理由で退職する人もいます。このような理由で退職した従業員を再雇用すれば、離職期間はマイナスではなくプラスとなります。

・ 採用ミスマッチが起きない

退職者は企業理念や企業風土、事業内容を熟知した上で再就職をしてきます。普通の中途採用とは異なり、お互いを良く知っている関係のため、採用ミスマッチが起きにくいです。

エン・ジャパン株式会社の独自調査「企業の出戻り(再雇用)実態調査2018」でも「アルムナイ採用だと人となりが分かっているため、安心して採用できた」と回答している企業が約7割を占める結果となりました。

採用ミスマッチが起きると教育コストがムダに終わりますが、アルムナイ採用で再雇用すれば、このような問題を解決できます。

・ 有力な情報が得られる

退職者は転職先で、自社では培えないスキルを磨いています。また、転職先で新たな取引先や顧客などの人脈を構築しているケースが多いです。そのため、退職者を再雇用すれば、自社にはない有力な情報が得られます。新たな取引先や顧客を獲得できることも多いことが、アルムナイ採用の魅力です。

・ 企業のブランディングができる

アルムナイ採用は、企業のブランディングにも効果を発揮します。その理由は「子育てが落ち着いたら、また働きたい」「良い会社だったので、また時期が来たら戻ってきたい」というような想いで、退職者は再就職しているためです。

アルムナイ採用を増やすほど、「従業員が満足しながら、働けている会社だ」と認知してもらえ、ブランディング効果が狙えます。

・ アルムナイ採用のデメリット


アルムナイ採用にはメリットだけでなく、デメリットもあるので注意しましょう。ここでは、アルムナイ採用のデメリットをご紹介します。

・ 待遇面の不公平感を与える可能性がある

アルムナイ採用で雇用すれば、企業風土や事業内容を熟知した即戦力となる人材が獲得できます。

しかし、アルムナイ採用で雇用した人の待遇を上げると、既存社員が不満を抱くかもしれません。そのため、待遇面の不公平感が出ないように気を配る必要があります。

既存社員が不満を抱かず、且つ、アルムナイ採用で再雇用できる待遇を検討する必要があります。

・ 現役社員の離職率が高まる恐れがある

アルムナイ採用を行うと、現役社員の退職に対するハードルが下がります。その結果、現役社員の離職率が高まる恐れがあることを理解しておきましょう。

社員が頻繁に入社・退社を繰り返す状況では、長期的なプロジェクトが動かせなくなってしまいます。

・ 職場に馴染めるように配慮が必要となる

アルムナイ採用で雇用しても、再雇用者が働きやすい環境でなければ意味がありません。アルムナイ採用が周知されていない場合は、退職者は「企業を離れた人」というマイナスイメージを持たれてしまう恐れがあります。

「他に魅力がある会社があれば、再び退職するのではないだろうか?」と疑われてしまうかもしれません。このような雰囲気だと、再雇用者に働く意欲があっても力を発揮してもらえません。

そのため、アルムナイ採用前に既存社員と交流する場を設けるなど、職場に馴染めるような配慮を心掛けが必要となります。

◆ アルムナイ採用を成功させる6つのコツ


アルムナイ採用の特徴を把握した上で取り組みたい場合、どうすれば成功させられるのでしょうか?
次に、アルムナイ採用を成功させるコツをご紹介します。

・ イグジットマネジメントを行う

アルムナイ採用を成功させるためには、イグジットマネジメントが必要になります。

イグジットマネジメントとは、退職者が円満に退職できるように起業や転職できる文化を作り、社内の意識を改革していくことをいいます。退職者の今後を応援して、快く送り出す文化を作ることから始めてください。文化が浸透すれば、アルムナイ採用が行いやすくなります。

・ 人事制度を見直す

アルムナイ採用を成功させるために人事制度を見直しましょう。

退職者は納得した上で再就職を希望しているため、基本的に満足度は高い傾向にあります。しかし、再就職後の職位は低くなる傾向があり、それに伴い、給与が下がることが大半です。

アルムナイ採用できたのに、給与に納得できずに離職してしまうトラブルを防止するためにも、再就職者が納得いく人事制度を作りましょう。

・ アルムナイ採用について周知させる

アルムナイ採用を成功させるためには、既存社員に受け入れてもらう必要があります。そのため、アルムナイ採用について周知させましょう。
既存社員がアルムナイ採用について理解がないまま、再雇用すると「会社を離職してしまった人だから、良い条件のある会社が見つかれば、再び退職するのでは?」と警戒されてしまいます。このような職場環境だと、再就職してくれても働きにくさを感じてしまうでしょう。
この問題を解決するために、アルムナイ採用について周知させておく必要があります。

・ 柔軟な働き方を用意する

近頃は、従業員側が働き方を選べる時代となりました。正社員やアルバイトだけではなく「短時間正社員」「業務委託契約」「リモート正社員」など多様な働き方を用意しておき、さまざまな選択肢を用意しておきましょう。

多様な雇用条件を提案できるように準備しておけば、アルムナイ採用の成功率を上げていけます。

・ 退職者と交流の場を設ける

アルムナイ採用を成功させるためには、定期的に退職者とコミュニケーションを取る必要があります。そのため、退職者と交流する場を設けましょう。

具体的な方法として、以下のようなものがあります。

・退職者向けのSNSグループを作成する
・会社情報をお知らせするメルマガ配信
・退職者も参加できるイベントの開催
・退職者向けのサービスを提供する

アルムナイ採用のために情報発信する際は、社外秘の情報の取り扱いに注意してください。どのような情報であれば、開示して良いかルールを作成しておくと良いでしょう。

・ アルムナイ採用サービスを利用する

アルムナイ採用を実施するのは難しいと感じた場合には、アルムナイ採用サービスを利用するのも1つの方法です。アルムナイ採用サービスを利用すれば、退職者向けのWebサイトを運営したり、SNSグループを運営したり社内報の送付などを簡略化できます。

◆ アルムナイ採用に取り組んでいる企業事例

アルムナイ採用に取り組んでいる企業は、どのように実施しているのでしょうか?次に、アルムナイ採用に取り組んでいる企業事例をご紹介します。

・ 株式会社リクルートホールディングス


出典元:元リクなぜ強い?リクルートで学ぶ「圧倒的当事者意識」
大手広告代理店の株式会社リクルートホールディングスは、退職することを「卒業」と呼んでいます。

リクルートの社内報「かもめ」には、OB訪問のコーナーが設けられており、リクルート退職後にどのような仕事をしているのか紹介するページが用意されています。退職者が快く取材に応じられるのは、リクルートが卒業者を応援しているためです。新しいことに挑戦して悩みが出たら、元上司や元同僚が相談に乗ってくれます。また、卒業者同士がコラボレーションして新ビジネスを起ち上げることも多いです。

同社では、アルムナイ採用を行っていることを既存社員や退職者に周知しており、リクルートの現役社員も卒業者も「リクルートが大好き」と強いネットワークを構築しています。

・ アクセンチュア株式会社


出典元:アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク
ストラテジー&コンサルティングのサービスを提供しているアクセンチュア株式会社では、退職者向けの求職サイト「アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク」を運営しています。求職サイトでは、募集ポジションを探したりキャリア登録できたりするだけでなく、キャリアの磨き方など有益な情報が見れるようになっています。

同社には優秀な人材が多く在籍しており、刺激が受けられるとして再就職を希望する人材が多い傾向があります。このような背景から、退職者向けの求職サイト「アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク」を運営し始め、アルムナイ採用を行い始めたのです。

・ 株式会社スープストックトーキョー


出典元:アルムナイ(卒業生)とのつながりを大切に。スープストックトーキョーの「バーチャル社員証」とは?
スープ専門店「Soup Stock Tokyo」を運営する株式会社スープストックトーキョーは、アルムナイ採用に取り組むために「バーチャル社員証」を発行しています。

バーチャル社員証とは、現役社員と同じように、店舗で割引価格で食事ができます。また、社内報を受信できて、定期的に開催される社内イベントに参加できる権利が与えられています。

社員証を総務に返す際にバーチャル社員証を案内して、登録するかしないかを本人に選んでもらっていることもアルムナイ採用の成功のコツです。

バーチャル社員証を持っている方に「秋の試食会(モニターテスト)」を案内したところ、多くのOBが参加してくれて同窓会のような交流が楽しめました。会社を離れてもファンになってもらえるような取り組みが行われており、アルムナイ採用を行っています。

◆ まとめ

今回は大手企業を中心に広まっているアルムナイ採用について解説しました。アルムナイ採用をすれば、企業風土や事業内容を熟知した即戦力となる人材が獲得できます。また、転職先で培ったスキルや人脈をフル活用して会社に貢献してもらえるのです。

この記事では、アルムナイ採用のやり方、注意点をご紹介しました。ぜひ、これを機会にアルムナイ採用に取り組んでみてください。

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