米国人材マネジメント協会SHRMが認定している「SHRM ESSENTIALS資格認定試験」は、世界中に知られている人事関連の資格です。これまで、英語のプログラムしか用意されていなかったため、受講しにくい資格でした。
しかし、2021年1月より日本語のプログラムが始まり、日本人もプログラムを受講しやすくなりました。SHRM ESSENTIALS資格認定試験とは何なのでしょうか?修了試験に合格すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?今回は、SHRM ESSENTIALS資格認定試験について詳しく解説します。
目次
SHRM ESSENTIALS資格認定試験とは
出典元:『SHRM ESSENTIALS資格認定試験』
SHRM ESSENTIALS資格認定試験とは、グローバル人事の知識とスキルを証明できる認定試験です。米国人材マネジメント協会SHRMが認定している資格です。
SHRM ESSENTIALSプログラムを受講して、修了試験に合格すると合格証がもらえます。それだけでなく、米国人材マネジメント協会SHRMが認めた講師のプログラムが受講できることも魅力となっています。
SHRM ESSENTIALS資格認定試験が注目を浴びている理由は、2021年1月より日本語のプロラグラムが登場して、英語がわからない方でも受講できるようになったためです。そのため、グローバル人事としてキャリアを築きたい方におすすめの資格です。
SHRM ESSENTIALS資格認定試験の概要
SHRM ESSENTIALS資格認定試験の内容
SHRM ESSENTIALS資格認定試験の内容は以下の通りです。
SHRM ESSENTIALS資格認定試験の難易度
SHRM ESSENTIALS資格認定試験の難易度は易しいです。なぜなら、SHRM ESSENTIALSプログラムを受講していれば、試験に合格できるためです。講座内容から試験問題が出題され、4択問題のため、そこまで難しく感じることはないでしょう。
SHRM ESSENTIALSプログラムの最終日に試験を受けますが、不合格となってしまった場合でも1回であれば追試が受けられます。
SHRM ESSENTIALS資格認定試験のメリット
SHRM ESSENTIALS資格認定試験を受験すると、以下のメリットがあります。
グローバル人事の知識が身に付く
SHRM ESSENTIALSプログラムでは、米国企業の人事担当者に求められる知識・スキルを一通り学ぶことができます。世界165カ国以上で31万人の人事プロフェッショナル会員が参加する世界最大の人材マネジメント協会SHRMに認定されれば、グローバル人事の知識・スキルを身に付けていることを証明できるのです。
日本企業の人事担当者は、総務の仕事を兼任していることが多いですが、欧米は経営戦略には人事が必要不可欠のものと認識されており、人事担当者は専門職として取り扱われています。そのため、将来的にグローバル人事として働きたいと考えている方におすすめの資格です。
年収アップが見込める
SHRM ESSENTIALSプログラムの受講して修了試験に合格すれば、キャリアップが見込めます。キャリアアップすれば、年収アップも見込めるでしょう。マイナビAGENTの独自調査によると、人事の平均年収は478万円となっています。
しかし、外資系企業の人事や管理部門長になれば、年収1,000万円を稼ぐことも可能です。
とくに、日本企業では人事担当者が総務を兼務することが多いですが、外資系企業では人事担当者は専門職として扱われ、キャリアアップが見込みやすいです。そのため、外資系企業に転職をしたいと考えている方にもおすすめの資格です。
人事業務のDXに対応できるようになる
SHRM ESSENTIALSプログラムでは、コロナ禍の影響、DXの加速など変化が激しい時代に活用できる人事の知識を習得できます。経営資源の中でもヒトを大切にすることで、仕事の生産性が上がります。そのため、人事担当者は採用戦略を練り、自社に見合う人材を採用し、適切な教育、評価をして従業員満足度を高めていく必要があるのです。
プログラムでは、適切な教育、人事評価を行うためのデータ収集・データ分析などを学ぶことができます。
人事戦略を構築できるようになる
SHRM ESSENTIALSプログラムは、人事担当者だけでなく経営幹部も受講しています。なぜなら、世界基準の人事業務を習得できるためです。経営に有利な人事戦略を構築するために、経営幹部もプログラムを受講しているのです。
経営理念、経営戦略から組織改革を考え実行していくことができるため、経営層とのコミュニケーションが円滑に進むようになります。そのため、社内でキャリアアップを考えており、経営者層から信頼されるように知識を磨いていきたいという方にもおすすめの資格です。
ジョブ型雇用制度を導入できるようになる
SHRM ESSENTIALS資格認定試験は、米国人材マネジメント協会SHRMが認定している資格です。プログラムでは、世界基準の人事業務を学べるため、米国で主流のジョブ型雇用制度の導入方法を理解できるようになります。
近年、日本企業はメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に切り替える動きが出てきていますが、どちらの雇用制度が良いのだろうと悩んでいる方もいるでしょう。SHRM ESSENTIALSプログラムで知識を身に付ければ、どちらの雇用制度を導入すべきか判断がつくようになります。
人事業務を根本的に見直すことができる
SHRM ESSENTIALSプログラムは「知識のインプット」「人事施策の立案などの実践」「アイデアの共有」でスキルを磨いていきます。他の参加者のアイデアを聞き出すことができるため、良いアイデアを参考にすることができます。
また、人事業務で自信がない箇所に自信が持てるようになれるでしょう。このように、人事業務を根本的に見直せることもプログラムを受講する魅力です。
SHRM ESSENTIALSプログラムの受講者の声
日本の企業で人事の仕事をしていましたが、業務にもどかしさを感じることが多かったです。
海外の企業では、人事担当者が専門職として立派な地位を確立していることを聞き、どのような仕事をしているのか興味を持ったため、SHRM ESSENTIALSプログラムを受講しました。
SHRM ESSENTIALSプログラムは非常にわかりやすく、人事の仕事とは何かをわかりやすく教えてもらえました。人事の仕事を論理的に学ぶためには、とても有効な講座だと感じました。
「海外の企業の人事担当者になりたい」という夢を持っており、その夢を達成することができました。日本企業から外資系企業の人事担当者になりましたが、転職活動を有利に進めることができました。
まとめ
SHRM ESSENTIALS資格認定試験とは、グローバル人事の知識とスキルを証明できる認定試験です。SHRM ESSENTIALS資格認定試験に合格すると、以下のメリットが得られます。
- グローバル人事の知識が身に付く
- 年収アップが見込める
- 人事業務のDXに対応できるようになる
- 人事戦略を構築できるようになる
- ジョブ型雇用制度を導入できるようになる
- 人事業務を根本的に見直すことができる
2020年1月から日本語プログラムが提供開始となったため、ご興味がある方はSHRM ESSENTIALS資格認定試験を受けてみてください。
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