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2022.10.5

有能性の罠とは?組織活性化のために知っておきたい概念を解説!

この記事では、社会心理学「有能性の罠」について解説します。有能性の罠に陥ると発生する問題をはじめ、原因や解決方法まで紹介しています。ぜひ、企業成長が止まっていると感じたり、組織活性化を図りたいと考えていたりする方は参考にしてみてください。

<はじめに>
仕事は順調で問題はないけれど、組織の成長が止まっていると感じてしまうことがあります。このように組織の成長が止まる理由は、社会心理学の「有能性の罠」が影響しているためです。「有能性の罠」とは何なのでしょうか?有能性の罠に陥らないために、どうすれば良いのでしょうか?

今回は「有能性の罠」について解説します。この記事を読めば、有能性の罠が組織に与える影響を理解できて、対策が打てるようになります。ぜひ、組織を活性化させたい方は、この記事を参考にしてみてください。

◆ 有能性の罠とは


有能性の罠とは「満足できる水準を超えた利益が得られている場合は、新しい分野に取り組む姿勢が失われやすい」という組織心理学の概念をいいます。つまり、仕事が順調だと今の方法がベストだと思い込み、他の方法を模索しなくなることをいいます。

例えば、最新ソフトウェアが販売されたにも関わらず、既存のソフトウェアで満足してデモ体験に申し込まない現象も有能性の罠が原因です。有能性の罠に陥ると事業や組織の成長が止まります。

・ 有能性の罠で発生する問題


有能性の罠に陥る企業は、現状に満足しているため、新たな分野に挑戦する動機が失われます。この状態を放置すると、どのような問題が発生するのでしょうか?ここでは、有能性の罠に陥る状態を放置して発生する問題をご紹介します。

・ イノベーションが起きない

有能性の罠に陥ると、今の方法がベストだと思い込んで他の方法を模索しなくなります。その結果、イノベーションが起きにくくなります。売上が伸びている企業ほど、業務プロセスの最適化しか求めなくなってしまうのです。

業務プロセスを最適化して、生産性向上を目指す取り組みは大切です。しかし、新たな方法を取り入れるのは非効率だと除外する傾向が多く見受けられるようになり、イノベーションが起きにくくなります。

・ 従業員の成長が止まる

有能性の罠に陥ると従業員の成長が止まります。その理由は、企業側が業務プロセスを最適化することで、それが最善の方法だと従業員に説明してしまうためです。

ルールを厳しく決めて守らせる保守的な企業の従業員であれば「意欲的にスキルを磨くより、伝統的なやり方を守ることが大切だ」と思うようになり、新たな分野に対する研究に興味が湧かなくなります。その結果、従業員の成長が止まってしまうのです。

・ 競争優位性が劣る

有能性の罠に陥ると競争優位性が劣ります。その理由は有能性の罠に陥り、新たな分野に関する研究に興味を示さない内に、競合他社が新たな分野の研究に成功する恐れがあるためです。競合他社が新たな分野の研究で成果を出せば、競争したときに勝てなくなってしまうでしょう。

ビジネスの市場は不確実なため柔軟に対応しなければいけません。新たな分野に関する研究に取り組まなければ、不確実なビジネス市場に対応できなくなるため注意してください。

◆ 有能性の罠に陥る原因


有能性の罠で発生する問題を解決したいと思った方もいるのではないでしょうか?有能性の罠を解決する前に、そのような事態に陥る原因を把握しておくと再発防止ができるため、理解しておきましょう。ここでは、有能性の罠に陥る原因をご紹介します。

・ 現在の状態に満足している

現在の状態に満足している場合には、「現状維持バイアス」の心理作用が働くため、有能性の罠に陥りやすくなります。

現状維持バイアスとは、現状に留まりたいという思考をいいます。仕事で成功していると「他の方法を受け入れたくない」「現在のやり方を大切にしたい」と考えてしまいがちです。

例えば、有益なことでも未経験のことを受け入れられなくなります。このような現状維持バイアスの心理作用が働けばイノベーションが起きにくくなります。

・ 失敗に対する抵抗がある

保守的な企業文化だと、社内の従業員は失敗に対する抵抗を抱きます。上手くいった方法に固執して、業務プロセスの最適化に取り組んでいる企業ほど、その傾向が見受けられます。その理由は「成功しているやり方を教えられているため、失敗は許されない」と従業員が感じてしまうためです。

失敗に対する抵抗を持つ企業文化が根付いていると、「失敗はしていけない」と新たな分野に取り組む機会が失われていきます。

・ 巨額の投資をした

企業が成功するまでに巨額の投資をした場合は、費用対効果が得られるまで元を取ろうとします。その結果、別の手法を採用するという選択肢がなくなってしまうのです。

ビジネス市場は不確実であり、柔軟に対処していかなければいけません。しかし、投資額が大きいほど、その方法に固執してしまい新たなことに興味・関心を持てなくなります。このような巨額投資をした手法への固執も有能性の罠に陥る原因です。

◆ 有能性の罠に陥る原因を解決する方法


有能性の罠に陥る原因を把握できたら、問題を解決していきましょう。ここでは、有能性の罠に陥る原因を解決する方法をご紹介します。

・ 企業理念を見直す

有能性の罠に陥らないために、企業理念を見直しましょう。新しい分野に挑戦する企業に共通するのは、何かを成し遂げようとする情熱です。その情熱の源になるのが企業理念です。

・企業は何を目指しているのか?
・自社の事業の目的は何か?
・どのような社会的意義を持つ会社で在りたいか?

上記のような企業理念を掲げておくことで、進むべき方向性を示せ、各メンバーが目標を達成しようと果敢に取り組むようになります。優れた企業理念は、イノベーションを生み出すために必要不可欠です。そのため、従業員が積極的に新しい分野に挑戦していけるように、企業理念を見直してみてください。

・ 新しい分野の研究に取り組む

ビジネスが成功しているときに、新しい分野の研究に取り組むことが大切です。その理由は、利益で新しい事業に投資しやすく、固執した考えを和らげられるためです。新しい分野の研究に取り組む場合は、以下のような研究に取り組みましょう。

・積極的に取り組みたい分野
・市場の成長が見込める分野
・参入しやすい分野
・相乗効果が見込める分野
・ビジネスリスクの防止ができる分野

・ 若手社員の意見を積極的に聞く

若手社員の意見に耳を傾ければ、保守的な企業の考えとは異なる考えが聞けるかもしれません。ビジネスアイデアには正解はないため、若手社員など、さまざまな人の意見を聞くようにしましょう。そのために、従業員が意見を発言しやすい雰囲気をつくり、心理的安全性を確保してあげることが大切です。

お互いの知識に対するリスペクトを示し、意見に耳を傾けるようにしましょう。その姿勢を大切にすれば、若手社員も積極的に意見を述べてくれるようになります。

・ 競合他社と競い合わせる

有能性の罠に陥らないために、競合他社と競い合うように仕事に取り組みましょう。その理由は、競合他社を意識しながら仕事に取り組むと、自社に足りないものが何かを把握できるようになるためです。

競合他社は1社に絞りこまず、複数社を意識しましょう。複数社の競合他社を意識することで、他社にあって自社に足りないものが把握できます。このような自社に足りないものを取り入れると、有能性の罠に陥らないだけでなく、更なる事業成長が見込めます。

・ 第三者から意見をもらう

第三者の意見には耳を傾けるようにしましょう。現在、仕事が起動に乗っている場合は褒められる機会が多いかもしれません。そのため、自社に対する批判は受け入れにくいでしょう。

しかし、批判や自社にない意見をもらったときこそ、受け入れるようにしましょう。そのような第三者から意見をもらい、参考にしながら業務を見直すことで有能性の罠に陥らなくなります。

◆ まとめ

今回は、有能性の罠について解説しました。有能性の罠は現在の状態に満足している状態で、不満がないため、新しいことに取り組まなくなる心理概念を言います。現在、仕事が順調なら問題ないと感じますが、ビジネス市場は不確実なものです。自社より優位性を持つ競合他社が出現してきても、おかしくありません。そのため、有能性の罠に陥らないように対処しましょう。この記事では、有能性の罠に陥る原因から解決策までご紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。

有能性の罠に限らず、人は現状維持を好む傾向にあります。
しかし組織において、「新しい意見を聞き入れない」「既存のやり方に従わせる」などの傾向が強まると、たとえ高水準を維持している状態であっても自律性や自己肯定感が下がり、若年層のやる気の低下、離職に繋がりやすくなります。
特に今の状態をベストと感じている状態においては、これらの具体的な問題点に気付きにくいため、常に客観的な視点や意見を受け入れることが大切です。

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https://shuchi.php.co.jp/article/8869
https://www.bbc.com/worklife/article/20200608-what-is-the-competency-trap
https://shuchi.php.co.jp/article/8869?p=1
https://coralcap.co/2019/04/competition-the-pros-and-cons/
https://www.sofia-inc.com/blog/905.html
https://j-net21.smrj.go.jp/qa/development/Q0066.html
https://www.sprocket.bz/blog/20220729-status-quo-bias.html

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