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2023.4.28

[2023年最新]人事施策のトレンド!人材採用・人材育成・人事制度別に紹介

今回は人事施策のトレンドを「人材採用」「人材育成」「人事制度」「労務管理」別にご紹介します。各領域の施策のトレンドを把握しておけば、働きやすい職場づくりが目指せます。ぜひ、人事担当者の方は参考にしてみてください。

<はじめに>

人的資源を有効活用して経営を支えたいと人事施策を考案・実行する際に「どのような施策がトレンドになっているのだろうか?」と疑問に思うこともあるでしょう。今回は人事施策のトレンドを「人材採用」「人材育成」「人事評価」「労務管理」の面からご紹介します。ぜひ、人事施策を考案・実行する際にお役立てください。

◆人事施策のトレンド一覧表

◆人事施策のトレンド:人材採用

人材採用面での人事施策のトレンドには、次のようなものがあります。

・ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、企業から求職者にアプローチして、自社にマッチする人材を獲得する採用方法をいいます。

求人サイト経由や人材紹介会社経由などの待ちの採用方法ではなく、自社にマッチする人材を能動的に採用する攻めの採用方法です。

DODAやマイナビなど求職者が履歴書や職務経歴書を登録しているサービスを利用して、自社にマッチする人材にスカウトメールを送ります。求職者からスカウトメールの返事がきたら、面接選考に進みます。

スカウトメールを送付する負担はかかりますが、自社にマッチする人材を低コストで獲得できる採用方法です。

・ミートアップ採用

ミートアップ採用とは、同じ目的を持った人同士が集う交流会を開催してコネクションをつくり、自社に見合う人材を採用する方法です。

TwitterやInstagramで交流会の「テーマ」「日時」を告知して、共通の興味を持った人を集めてます。定期的に交流会を開催して、自社のファンを作ることでミートアップ採用は成功しやすくなります。低コストで良い人材が採用できると注目を浴びている採用方法です。

・採用オウンドメディア

採用オウンドメディアとは、就職活動中の人へメッセージを伝えるために運営するものです。社風や働き方、一緒に働く先輩に関する情報を継続的に発信して、自社のファンを育てていき、応募意欲を上げていきます。採用オウンドメディアの運営コストがかかりますが、自社の働き方を周知してもらえるようになり、採用ミスマッチが起きにくくなります。

採用コストを抑えるために、人事部門が中心となり採用オウンドメディアを発信する企業が増えてきました。

・リファラル採用

自社の社員から友人や知人を紹介してもらい、人材を獲得する採用方法です。求職者は友人や知人から現場の生の声を聞けるため、採用ミスマッチが起きにくくなります。

また求職者を紹介してくれた紹介者に対するインセンティブと面接に必要な費用だけ支払えば済むため、採用コストを削減できます。

リファラル採用で人材を獲得したい場合は、協力してくれた社員を表彰する場を設けたり、採用した人物をインタビューして記事化したりするなど文化を醸成していきましょう。

・アルムナイ採用

アルムナイ採用とは、会社を退職した従業員を再雇用して即戦力となる人材を獲得する採用方法をいいます。在職時の知識や経験、退職後に得た経験を持つ退職者を貴重な人材と位置づけして再雇用するのです。

終身雇用制度が崩壊して雇用の流動化が加速する中、有望な中途社員を採用したいという企業がアルムナイ採用をしています。お互いに人となりが分かるため、ミチマッチが起きにくいです。また、一度は退職しても再び働きたいと思える会社と自社ブランディング効果が期待できます。

アルムナイ採用について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『アルムナイ採用とは?フロー・ステップから成功事例まで徹底解説

◆人事施策のトレンド:人材育成

人材育成の人事施策のトレンドには、次のようなものがあります。

・パーソナライズドラーニング

パーソナライズドラーニングとは、対象者1人1人の興味や経験、課題に合わせて研修プログラムを用意する学習方法です。個人のレベルに合わせた研修プログラムを提供して、各自のスキルを伸ばしていきます。AIやICTの登場により、対象者のスキルや理解度を詳しく把握できるようになりました。

どの箇所を覚えていないのか、どの箇所を苦手とするのかを分析して、克服できるような研修プログラムを提供していく育成方法です。

パーソナライズドラーニングについて詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『パーソナライズドラーニングとは?研修に取り組む流れまで解説

・プロジェクトベースドラーニング

プロジェクトベースドラーニング(問題解決型学習)とは、現場の問題を見つけてもらい、解決する能力を身に付けさせる学習方法です。社員の思考力や応用力が深まるとして注目を浴びています。

プロジェクトチームベースト・ラーニングには「チュートリアル型」と「実践体験型」があります。 

  • チュートリアル:事例を提示してグループワークしてもらう方法
  •  実践体験型:現場で問題が発生したときに、社員に解決してもらう方法 

実践体験型の場合は、上司や先輩が見守りながら体験させます。テーブル上での勉強では身につかない実践力が養えるとして注目を浴びている育成方法です。

・マイクロラーニング

マイクロラーニングとは、1~5分程度の短時間で学習を行う勉強方法です。忙しいビジネスパーソン1時間を捻出するには大変です。そのため、5分程度の短時間の動画で学習できるマイクロラーニングが注目を浴びています。

スマートフォンやタブレットで動画が視聴できるようになり、移動時間や待ち時間など隙間時間に勉強できると評判です。近年では動画を視聴するだけでなく、クイズなどゲーム形式の動画コンテンツも増えてきました。

・リアルタイムフィードバック

リアルタイムフィードバックは、その都度、上司が部下に業務のアドバイスをする教育方法をいいます。業務を行った直後にアドバイスをしなければ、記憶が曖昧になったり、状況が変わったりして適切なアドバイスができなくなります。

しかし、その都度、業務のアドバイスをすれば、そのような心配も必要ありません。状況を見て目標も軌道修正でき、アドバイスに納得感を与えやすいため、リアルタイムフィードバックが注目を浴びています。

◆人事施策のトレンド:人事評価

人材評価の人事施策のトレンドには、次のようなものがあります。

・コンピテンシー評価

コンピテンシー評価とは、仕事で高いパフォーマンスを発揮している人の行動や価値観の共通点を評価基準にする人事評価です。パフォーマンスの高い従業員の共通点を評価基準にすることで、効率的に人材育成ができます。

上司の主観で評価されてしまったり、年功序列型で給与が上がらなかったりすると従業員は不満が溜まってしまうでしょう。このような不満が溜まらないように、コンピテンシー評価を採用する企業が増えています。

・ノーレイディング

ノーレイディングとは、従業員の業務の取り組みを「S」「A」「B」「C」とランクで評価するのを配信することをいいます。上司が部下の業務をフィードバックして評価していき、報酬が決まっていきます。半年に1度、1年に1度ではなく、数週間毎に1on1を実施した上で評価するため、従業員に納得してもらいやすくなります。

・360度評価

360度評価とは、「上司」「部下」「同僚」など複数の人が1人の社員を評価する仕組みをいいます。上司が部下を評価する方法では、評価が属人化してしまう恐れがあります。このような問題を解決できるとして、多角的な評価ができる360度評価が注目を浴びているのです。

上司からの評価だけでなく、同僚や部下からの評価も含まれているため、公平感のある人事評価ができます。それだけでなく、社員同士で助け合う意識改革を促す効果も期待できます。

◆人事施策のトレンド:労務管理

労務管理の人事施策のトレンドには、次のようなものがあります。

・給与のデジタル払い

給与のデジタル払いとは、給与を銀行振り込みではなく、電子マナーで振り込むことをいいます。電子マナーで振り込めば手数料を安く抑えられるため、月1回の給与支払いを週払い、日払いに切り替やすくなることがメリットです。従業員満足度を上げるために、給与支払い回数を増やす企業が増えるのではないかと大きな注目を浴びています。

・ピアボーナス

ピアボーナスは、社員同士が報酬を支給し合う仕組みをいいます。ピアボーナス専用アプリを立ち上げて、業務を助けてくれた従業員にメッセージとポイントを送ります。

アプリ上で溜まったポイントは、会社の用意した商品や特典と購入できる仕組みです。ピアボーナスをインセンティブとして現金で渡す企業もあります。ピアボーナスは、称賛文化の醸成できて従業員のエンゲージメントが向上できるとして注目を浴びています。

◆まとめ

今回は人事施策のトレンドをご紹介しました。「人材採用」「人材育成」「人事評価」「労務管理」の面から、どのような施策がトレンドになっているかをご紹介しました。ぜひ、この記事を参考にしながら、人事施策を見直してみてください。

エグジットインタビューいっとは、定量調査と定性調査で社員の本音を聞き出せるサービスです。人事施策は効果検証して改善していく必要がありますが、本当に効果があったかは社員のホンネを引き出さなければ検証できません。そのため、人事施策の効果測定をしたい方は、ぜひエグジットインタビューいっとにご相談ください。

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