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2024.8.14

採用コストの削減方法18選!採用手法や助成金、ポイントまで解説

採用コストの削減方法

人材獲得競争が激化する中、企業にとって採用コストは大きな負担となっています。どの企業でも限られた予算の中でいかに優秀な人材を確保するかが課題です。

そこで、今回は、採用コストを削減するための具体的な方法を解説します。

[はじめに]採用コストとは

[はじめに]採用コストとは

採用コストとは、従業員を採用する際に発生するコストです。求人広告費や紹介料だけを指すのではなく、採用活動に関わる全ての費用を指します。

採用コストの計算方法

どの部分にコストがかかっているかを把握して、より効率的な採用活動を行うために採用コストを計算しましょう。

採用コストの計算方法は「採用コスト=外部コスト+内部コスト」です。

外部コストとは、求人広告費や人材紹介手数料など外部の人に支払う費用をいいます。一方で内部コストは、人事担当者の給与、面接者の交通費や宿泊費などが含まれます。

外部コスト 内部コスト
  • 求人広告掲載費用
  • 人材紹介手数料
  • 会社説明会の会場費用
  • 採用管理システム費用

など

  • 人事担当者の人件費
  • 内定通知書の発送費用
  • 内定者フォロー費
  • リファラル採用時の謝礼

など

採用コストを削減する8つの採用手法

採用コストを削減する8つの採用手法

採用コストを抑えられる採用手法は8つあります。

アルムナイ採用

アルムナイ採用とは、一度会社を退職した元社員を再び雇用する採用手法です。

企業の文化や業務内容を熟知しているため、入社後すぐに活躍できます。つまり、企業の文化や業務フローをイチから教える必要がなく、教育コストを削減できます。

また、アルムナイ採用は求人広告の掲載などの採用プロセスがないため、求人広告費などのコストも削減可能です。採用ミスマッチも起きにくいため、採用コストをムダにしたくない方におすすめの採用手法です。

アルムナイ採用について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『アルムナイ採用とは?フロー・ステップから成功事例まで徹底解説!

リファラル採用

リファラル採用とは、社員に適任者の友人・知人を推薦してもらう雇用する採用手法です。

社員が友人・知人に対して企業について詳しく説明してくれるため、会社説明をイチから行う必要がありません。

求人広告を掲載する必要がないため、求人広告費などのコストも削減可能です。

採用コスト削減だけでなく、優秀な人材の採用がしやすいため、即戦力となる人材を採用したい方におすすめです。

自社サイト採用

自社サイト採用とは、企業のホームページ上に設けた採用専用ページを通して、採用活動を行う手法です。

求人広告や人材紹介会社を頼らずに、自社で採用活動を行えば、求人広告費用や仲介手数料が削減できます。

また、採用専用ページには「会社概要」「事業内容」「事業戦略」「1日の流れ」「社員インタビュー」「代表挨拶」「オフィスツアー」など、さまざまな情報を掲載できます。

さまざまな情報を見た上で応募者は求人に応募してくるため、ミスマッチも起きにくいです。そのため、採用ミスマッチを防止して、採用コストを削減したいとお考えの方におすすめです。

SNS採用

SNS採用とは、SNSを活用して行う採用手法です。

Twitter、Instagram、Facebook、LinkedInなどのSNSプラットフォームを通じて、求人情報を発信したり、求職者と直接コミュニケーションを取ったりすることで人材を獲得します。SNSは無料で利用可能です。

トガル株式会社「Z世代定点観測調査 Z世代がSNSを活用して行う就職活動に関する調査」では、約6割のZ世代が就職活動においてSNSを活用していることがわかっています。そのため、Z世代を採用したいと考えている方におすすめです。

ヘッドハンティング採用

ヘッドハンティング採用とは、自社が求めるスキルや経験を持つ人材をスカウトする採用手法です。つまり、企業が求めている人材を積極的に探しに行く攻めの採用手法です。

競合他社から優秀な人材を引き抜くことができれば、即戦力として活躍してもらえます。通常より教育コストがかかりません。

また、企業の将来を担うリーダーシップのある人材も採用しやすいです。ヘッドハンターへの手数料がかかりますが、リーダーを採用したい方におすすめの採用手法です。

ミートアップ採用

ミートアップ採用とは、企業と求職者が交流する場を設けて、お互いを理解した上で雇用する採用手法です。カジュアルな雰囲気で開かれるため、求職者側も聞きたいことを質問できます。

つまり、企業の雰囲気や仕事内容など事前に理解できて、ミスマッチが起こりにくいです。

相互理解の場のため、求職者側の希望の働き方を質問すれば、多様な価値観に対応できるようになります。そのため、多様な働き方を実現したいとお考えの方におすすめの採用手法です。

インターンシップ採用

インターンシップ採用とは、企業が学生をインターン生として受け入れて、実際に仕事に関わる機会を与えて社員候補を育成する採用手法です。

学生が実際に企業で働き、仕事内容を体験することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

インターンシップの実施には、人件費や研修費用など、一定のコストがかかります。

しかし、離職率の高い新入社員を定着させることができるため、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。そのため、新入社員の採用を考えている方におすすめの採用手法です。

外注・業務委託の採用

外注・業務委託の採用とは、自社の業務を外部に委託することをいいます。

業務に関する専門知識を持つ人に委託することで、業務を効率的に回すことができます。

必要な期間、業務委託契約ができることもメリットです。そのため、一定期間、優秀な人材を採用したいと考えている方におすすめです。

採用コストを削減する5つのポイント

採用コストを削減する5つのポイント

工夫次第で採用コストは削減することが可能です。次に、採用コストを削減する5つのポイントをご紹介します。

選考プロセスを見直す

選考プロセスを見直すことで、選考時間や面接官の人件費などのコストを減らせます。

採用フローを可視化してボトルネックを特定することが大切ですが、以下のような方法で選考プロセスを改善できます。

[選考プロセスの改善方法]

  • 面接回数を最適化する
  • 選考基準を明確に定めておく
  • オンライン面談を実施する
  • ATS(採用管理システム)を導入する
  • AIを活用して、応募書類のスクリーニングを行う

求人広告の内容を見直す

魅力的な求人広告を作成すれば、一度に多くの応募を集めることができます。

求人広告を作成する場合は、ターゲットを定めましょう。年齢、経験、スキル、志望動機など、求める人物像を具体的に定義します。

また、企業の強みやキャリアップイメージを明確にして、働きたいと思ってもらえることも大切です。しかし、魅力ばかりを伝えるとミスマッチが起きてしまいかねません。そのため、社員インタビューなどを掲載してリアルな声も含めておきましょう。

内定者フォローを実施する

内定者に内定辞退されてしまうと、大きな損失になります。そのため、内定者フォローを行いましょう。

メール、電話、SNSなどを活用して定期的に連絡を取り、入社手続きに関する案内など情報を提供してあげてください。また配属部署や上司に関する情報を提供し、不安を解消することも大切です。もし、内定者から質問された場合は丁寧に対応して不安を取り除いてあげましょう。

雇用助成金を活用する

雇用助成金を活用すれば、採用コストを削減できます。

雇用助成金とは、国や地方自治体などが、企業の雇用促進を目的として支給するお金です。

トライアル雇用助成金や中途採用等支援助成金など、さまざまな種類があり、それぞれ支給条件や対象が異なります。賃金の一部が助成してもらえたり、求人広告に費用を充てられたりします。

働きやすい職場環境をつくる

働きやすい環境をつくることで、離職を防ぐことができます。働きやすい職場環境の作り方は多岐に渡ります。そのため、従業員の声(本音)を聞いた上でどこから着手すべきかを考えましょう。

[働きやすい職場環境の作り方]

  • 情報共有を徹底して風通しの良い職場環境をつくる
  • テレワークやフレックスタイムなどライフスタイルに合わせた働き方を認める
  • 育児や介護など個人の事情に合わせた休暇制度を整備する
  • キャリアアップの機会を提供する
  • 従業員の貢献を認め、感謝の気持ちを伝えて働きがいを与える
  • 健康に関する相談窓口を設置する
  • ワークライフバランスを推進する
  • 働きやすいオフィス環境を整える
  • 従業員の多様性を尊重する

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採用コストを削減するために活用したい補助金5選

採用コストを削減するために活用したい補助金5選

採用コストを削減するために補助金・助成金を上手く活用しましょう。採用活動に活用できる補助金は5つあります。

助成金名 対象者 補助額
特定求職者雇用開発助成金

 

障害者、高齢者を雇用した事業主 例:障害者1人あたり月額5万円~10万円)
中途採用等支援助成金

 

中途採用を行った事業主 採用活動などにより異なる(例:採用1人あたり10万円~30万円)
労働移動支援助成金

 

地方から都市圏への労働移動を促進したい事業主 採用活動などにより異なる(例:移転費用の一部を助成)
トライアル雇用助成金

 

新規学卒者などを要した事業主 雇用する人数、期間により異なる(例:賃金の一部を月額3万円まで助成)
地域雇用開発助成金

 

地域の雇用促進に取り組む事業主 雇用した人数などにより異なる(例:事業所設置費用の一部を助成、雇用1人あたり月額5万円~10万円)

まとめ

人材獲得競争が激化する中、企業にとって採用コストは大きな負担となっています。限られた予算の中でいかに優秀な人材を確保するかが課題となりますが、コストのかからない採用手法の選定、選考プロセスの効率化など工夫次第で採用コストパフォーマンスを高められます。

株式会社フォロアスは採用支援を行っています。採用コストを削減したいとお考えの方には、最適な方法をご提案致しますので、お気軽にご相談ください。

また、採用コストをムダにしないためには従業員を定着させることが大切です。それには、従業員の声を聞き、職場改善することが欠かせません。イグジットインタビューいっとであれば、従業員の本音を聞き出せて、職場改善に役立つ調査レポートが入手できます。イグジットインタビューいっとに興味がある方は、サービス資料請求を下記よりお問い合わせください。

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