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退職者が語るエグジットインタビュー(退職面談)の価値とは?

退職面談の価値

「退職面談」といえば、退職理由を問い詰められ、引き止め交渉をされる“詰問の場”というイメージが強かった。

しかし、今、企業と社員、そして退職者の関係性を見直す機会へと変わりつつある。弊社のサービス「エグジットインタビューいっと」を受け、Hさんにはどのような心境の変化があったのか?

当初の不安、面談での気づき、そして再雇用に対する率直な思いを聞いた。未来につながる会社と退職者の関係の築き方の参考になるはずなので、ぜひ読んでみてほしい。

昔の退職面談は“詰問の場”

――最初に退職面談を受ける際のお気持ちを聞かせてもらえますか?

Hさん「そうですね。人事担当者から退職面談の案内を受け取ったときには、どういうことを話せばよいんだろう…と不安がありましたね。僕は会社に残るメンバーが働きやすくなればよいなという想いで退職面談を受けようと思ったんですが、正直どこまで話してよいのかなと気になっていました。」

――なぜ、そのような気持ちを抱いたのでしょうか?

Hさん「もともと会社には意見が言いにくかったんです。大企業特有かもしれませんが、課長職以上の方に声が届くことはないじゃないですか。
課長に伝える人もいました。それを見て、課長にばかり声が届いて大変そう、可哀想だなと思っていたので言えなかったですね。」

Hさん「僕はエグジットインタビューいっとさんによる面談を受けましたが、昔から退職面談は存在していたんです。先輩から聞いた話ですけど、慰留交渉が目的で、課長から『どうして退職するの?』『数人が同時にやめるけど、何か関係しているの?』と詰められていたようです。建設的に話し合える場ではないんだと思っていました。そんな経緯もあって、退職面談の案内が届いたときには不安を感じましたね。」

第三者面談が教えてくれた会社の姿勢

――実際に退職面談を受けてみて、いかがでしたか?

Hさん「エグジットインタビューいっとさんの面談者は喋りやすい方だったので、想像よりも緊張することなかったですね。面談者の方が親身になって聞いてくれるため、会社に言えないようなことまで話しちゃいましたね(笑)
会社に声が届かないとお伝えしましたが、第三者が声を聞いて届けてくれることに驚きました。第三者機関による退職面談を導入するなんて、会社もしっかりしているんだなと印象が変わりましたね。」

――退職面談で印象的だったことはありますか?

Hさん「会社のキャリアや人間関係、社風、福利厚生、待遇について点数を付けて、その理由をお伝えする場面があったのですが、退職する会社でも意外と平均点ではあった事に、良い意味で驚きましたね。改めて点数や言葉に出してみると、何に不満があったのかが整理できたように感じました。」

――会社に対する印象が変わりましたか?

Hさん「そうですね。会社の退職理由だけを踏まえるとネガティブな気持ちになりますが、恵まれていた部分もあったなと感じました。」

―― いっとに改善した方がよいと感じた部分はありましたか?

Hさん「会社側から退職面談の案内が届いたのが、退職日の1週間前だったことですかね。実は、先輩と同僚が同時期に退職することになったんです。2人とも有給を消化してから退職したため、僕が「退職面談あるらしいね」と声をかけたら知らないという状況で。先輩も同僚も良い人なので、会社側が早めに退職面談の案内ができるようにサポートしてくれたら、協力してくれていたと思うんですよね。なので、もったいないな…と。それ以外は特にないですね。」

未来につながる会社と退職者の関係づくり

――先ほど、印象が変わったとお聞きしましたが、再雇用は選択肢として考えられますか?

Hさん「アルムナイや再雇用というワードを聞く機会が増えましたが良い考えですよね。会社に届けた声で職場改善された上で案内があれば考えちゃいます。だって、従業員の声に耳を傾けてくれる会社って素敵じゃないですか。」

――やめた会社の動向は気になりますか?

Hさん「気になりますね。僕の場合は会社に残っているメンバーが大丈夫かなって意味です。」

――会社側が退職者と繋がりたいと思った場合、どの程度の頻度で情報を受け取りたいですか?

Hさん「大企業特有かもしれませんが、退職者の声を届けてもらっても会社自体が大きく変わるには時間がかかると思います。なので、頻繁に連絡が欲しいと思っていなくて半年に1回ぐらいが理想ですかね?
僕がお伝えした内容を参考に、職場改善したみたいな声が届いたらすごく嬉しく思います。」

――会社側から再雇用の案内を送りたいとき、どんな手段だとありがたいと思いますか?

Hさん「そうですね。第三者機関からスッと案内をもらいたいですね。人事担当者から再雇用の案内が届いた場合、お世話になった会社なのでお断りする際に負担に感じてしまいそうです。お互いのタイミングもあると思うので、本当にスッと案内が良いと思いますよ。」

――エグジットインタビューいっとを検討している企業様に伝えられることはありますか?

Hさん「退職者が退職するのは「〇〇が嫌だからやめる」っていうのが多いと思うんですよね。その声を聞いて、職場改善すれば定着率は上がって企業側にもプラスですよね。僕は、会社で長く働きたいなと思っているので、退職面談がお互いにプラスになると嬉しいです。

以前から退職面談はあるとお伝えしましたが、社内面談だと「まあまあ、これは言わないでおこう。」と発言を控えていたと思いますが第三者機関による面談は、そんな印象が変わるほど話しやすかったです。
退職者の本音を大切にしてくれて、長く働ける会社が増えれば退職面談を受けて良かったなと思います。

#退職面談

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