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2022.9.9

働きやすい職場づくりを実現するための流れ!施策まで徹底解説!

従業員に働きやすい職場だと感じてもらえれば、意気揚々と働いてもらえます。現在よりも従業員に満足してもらう職場にするためには、どのような施策を打てば良いのでしょうか?

今回は、従業員が働きやすい職場をつくるための施策をご紹介します。この記事を読めば、職場づくりの流れまで分かるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。

◆ 働きやすい職場の特徴

最初に、どのような施策を打てば、従業員に満足してもらえる職場になるか理解を深めておきましょう。ここでは、働きやすい職場の特徴をご紹介します。

1.新人教育が行われている


仕事を覚えてもらい戦力になってもらうために新人教育が行われています。

新人教育は、ビジネスマナーの基礎知識や業務の進め方まで教えて、1人で一通りの業務を完結できるようになることを目標に実施されています。

どこまで教えるかは、企業によって様々な考え方があるかもしれませんが、マニュアルを用意してあげれば安心して働いてもらえるでしょう。

また、業務上での悩みを相談できるメンター制度を設けるなど工夫をして、心理的安全性を担保してあげると働きやすい職場が実現できます。

2.管理職向けマネジメント研修が行われている


働きやすい職場では、管理職向けマネジメント研修が行われています。

その理由は、チームを率いる管理職に迷いが出てしまうと、部署全体が進むべき道を見失ってしまうためです。管理職が部署メンバーをまとめることにより、働きやすい職場が実現できます。そのため、管理職には組織をまとめるスキルや、部下を育成するスキルなどが求められます。

また、近年はハラスメント問題が起きやすくなっているため、ハラスメント対策も行われるようになってきました。

3.スキルアップ支援が行われている


資格取得支援や社内研修、社外研修などスキルアップ支援を用意すると、従業員満足度が上げられます。

その理由は、日本の企業の終身雇用は終わりを迎えつつあり、仕事を通じてキャリア形成したいと望む従業員が増えているためです。

キャリア志向の従業員は、会社でスキルアップを図りたいと考えています。そのため、スキルアップ支援を行えば、従業員満足度が上げられます。

4.勤怠管理が適切に行われている


長時間労働やみなし残業など労働トラブルが発生すると、従業員満足度が下がります。このようなトラブルを防止するために、勤怠管理を適切に行いましょう。

勤怠管理の方法には、タイムカードやエクセル、ICカード打刻などがあります。労働日数や労働時間を可視化して、有給休暇の日数など従業員に与えられている権利を伝えてあげると安心させてあげられるでしょう。

5.人事評価が開示されている


仕事ぶりや成果のフィードバックが正しく行われないと、従業員の人事評価に対する不満が募っていきます。人事評価では「処遇」「配置」「育成」の3つの目的がありますが、納得できる評価をされなければ、仕事に対する意欲がなくなります。

そのため、従業員に意気揚々と働いてもらうためにも、納得してもらえる人事評価を行いましょう。具体的に説明すると「業績評価」「能力評価」「情意評価」の評価項目と評価方法について開示しておくと、不満が持たれにくくなります。そのため、人事評価の基準を決めておき周知させましょう。

6.定期的に1on1面談が実施されている


働きやすい職場では、上司と部下との信頼関係が構築されています。

上司と部下との信頼関係が構築されていないと、部下は上司に業務上の悩みを相談できず退職してしまいます。

リクナビNEXTの調査報告書「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」によると、退職理由の第1位が「上司・経営者の仕事が気に入らなかった」と回答しているのです。そのため、優秀な部下が退職しないように1on1面談を実施して、業務上の悩みがないか、理想のキャリアを築けているか聞くようにしましょう。

7.情報共有が行われている


会社全体で情報共有が行われていると、働きやすさが増します。その理由は、仕事の属人化が防止できるためです。仕事の属人化とは、一部のメンバーがノウハウを保有していて、そのノウハウが他の人に共有されない状態をいいます。

このような状態で仕事を行うと、「報告」「連絡」「相談」の回数が増えて負担になります。他の人の業務を止めることに抵抗ある方は多く、ストレスの原因になる恐れがあるため気をつけなければいけません。そのため、情報共有するためのシステムを導入して情報共有を行うようにしましょう。

8.オフィス環境の整備がされている


オフィス環境の整備も働きやすい職場づくりに欠かせません。例えば、オフィス導線が悪いと移動するにも余分な時間がとられます。

また、書類の保管ルールを設けておかなければ、どこに書類を保管したか忘れてしまいます。その結果、書類を探す時間で業務時間が削られることになりかねません。このような問題を解決するためにも、収納設備を用意して運用ルールを決めましょう。

9.多様な働き方が選択できる


リモートワークやフレックスタイムなど多様な働き方が選択できる職場は、従業員から働きやすいと支持されます。その理由は、結婚や育児などライフプランが変わっても、プライベートと仕事の両立ができるためです。

通勤時間をなくしたことで睡眠時間が確保しやすくなったと感じる方もいるため、多様な働き方を提供すると従業員の健康増進に繋げられます。

10.福利厚生が充実している


有給休暇が取得できたり、社宅や寮などの福利厚生を充実させたりすれば、従業員満足度が高められます。その理由は、近頃は仕事とプライベートの半々を大切にしたいと思っている従業員が増えているためです。

株式会社グローバルウェイの報告書「正社員が働きやすい都道府県ランキング」にランクインした企業の口コミには、有給休暇の取得しやすさや福利厚生が充実していると記載されていました。この報告書から充実した福利厚生が、働きやすい職場に必要なことが伺えます。

11.社内のコミュニケーションの活性化に努めている


社内のコミュニケーションの活性化のためにレクリエーションを行うと、組織メンバーの仲が深められます。仕事をする上では、他部門との連携が必要になる場合があります。他部門のメンバーと協力しながら業務を進めるためには、どのような人か把握しておくことが大切です。

社内交流の場を設けないと、自分の部署以外の動きが掴めません。このような問題を解決して働きやすい職場にするために社内イベントを開催しましょう。

12.健康・安全な職場体制を整備している


近頃は、職場におけるメンタルヘルス対策の重要性が高まってきています。その理由は、メンタル不調を抱えている従業員のパフォーマンスが落ちてしまうためです。

そのため、従業員の健康状態を把握したり、悩みを相談できる窓口を設置したりして安全な職場体制を整備する必要があります。従業員の心理的安全を確保するため、メンタルヘルス対策や復職制度を設ける企業が増えてきています。

◆ 働きやすい職場づくりをするメリット


働きやすい職場の特徴をご紹介しましたが、環境を整備すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?次に、働きやすい職場づくりをするメリットをご紹介します。

・ 生産性向上

従業員が働きやすい職場づくりを行えば、従業員満足度が上げられます。会社が働きやすい環境を整備して、従業員を大切にしていることを感じられると自尊心が上がり、仕事へのモチベーションが高まるのです。仕事のモチベーションが高まった従業員は、仕事に集中できるようになるため、生産性が向上していきます。

・ 離職防止

従業員満足度の高い職場は、離職率が低いです。その理由は、従業員が愛社精神を抱くようになれば、会社のために貢献したいと思うようになり離職を考えなくなるためです。

また、働きやすい職場はメンタル不調になることも少ないでしょう。離職防止ができれば、離職による人材補充をせずに済みます。そのため、人材採用や人材教育のコストが削減できるのです。

・ 企業イメージの向上

働きやすい職場環境は、企業イメージの向上にもつなげられます。その理由は、愛社精神を持って働く従業員が増えれば、従業員が満足して働ける良い企業だとブランディング効果が期待できるためです。ブランディング効果により企業イメージが向上すれば、事業が軌道に乗っていきます。

◆ 働きやすい職場づくりの3ステップ


働きやすい職場づくりとは、従業員に満足してもらえる職場に改善していくことをいいます。

働きやすい職場を実現するために施策を打っても、従業員に満足してもらわなければ意味がありません。このような失敗が起きないように、働きやすい職場づくりの流れを覚えておきましょう。

[職場づくりの流れ]

 1.従業員満足度調査を実施する
 2.改善箇所の優先順位を立てる
 3.職場改善の施策を実行する

ここでは、それぞれの手順について詳しく解説します。

・ 従満員度調査を実施する

まずは、既存社員に対して職場の満足度調査を実施します。職場の満足度調査は、定量的データと定性的データを取得するようにしましょう。

定量的データを取得すれば、優先的に改善すべき職場問題が把握できるようになります。その一方で、定性的データを取得すれば、具体的な内容が聞けます。

働きやすい職場づくりの対策をしても、従業員に満足してもらわなければ意味がありません。そのため、最初に従業員満足度調査を実施して、職場のどこに問題があるかを把握していきましょう。

従業員満足度調査の他にも、退職アンケート調査や退職面談で職場の問題点を把握できます。これらについては、関連記事を参考にしてください。

関連記事:『【サンプル付き】退職アンケートとは?メリット・デメリットを解説!
関連記事:『退職面談のやり方とは?面談を実施する前に役立つ知識を紹介!

・ 職場改善の優先順位を立てる

職場の問題点を把握できたら、どこから改善していくか優先順位を立てていきましょう。

その理由は、優先順位を立てなければ、従業員の離職率が上がる恐れがあるためです。多くの人が改善を求めている箇所や、緊急で改善すべき箇所に対策を講じることで、従業員の不満が抑えられます。

また、どれぐらいで職場改善できるかを説明してあげると従業員は安心するでしょう。そのため、職場の問題を解決するための施策に必要な時間と費用を把握して、どこから対策すべきか優先順位を付けていきましょう。

・ 職場改善の施策を実行する

職場改善の施策の優先順位を決めたら、実行に移していきましょう。職場改善の施策を実行したら、従業員に周知してください。従業員に周知させることで施策の効果が期待できます。

しかし、施策で効果が必ず出るかは分かりません。そのため、施策を打った後に、従業員満足度を調査して数値が上がっているかを確認してください。数字が上がっていない場合は、別の施策に切り替えます。

◆ まとめ

今回は働きやすい職場づくりの方法をご紹介しました。働きやすい職場にするための施策は多種多様ですが、従業員が求めている施策でなければ意味がありません。そのため、従業員満足度調査や退職アンケート調査を実施して、改善して欲しいところを把握してから施策を講じましょう。ぜひ、この記事を参考にしながら働きやすい職場づくりをしてみてください。

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