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2023.4.21

ウェルビーイング経営に取り組む企業事例5選!やり方のコツまで紹介!

ウェルビーイング経営に取り組む企業事例をご紹介します。この記事を読めば、従業員が心身共に健康で意欲的に働ける職場づくりできます。ぜひ、ウェルビーイングに興味がある方は、この記事を参考にしてみてください。

“従業員が心身共に健康で意欲的に働ける職場を整備すると生産性が上がる”としてウェルビーイング経営に注目が集まっています。Google社がウェルビーイング経営に取り組んでいることから大きな注目を浴びました。

しかし、ウェルビーイングのための施策は数多く存在するため「どのように取り組めば良いのだろう…」と悩みを抱えてしまうかもしれません。そのような方向けに、ウェルビーイング経営に取り組んでいる企業事例をご紹介します。この記事では、成功事例の共通点までご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

◆ [はじめに]ウェルビーイング経営とは


ウェルビーイング(Well-being)とは心身共に健康で社会生活で満たされている状態をいいます。WHO(世界保健機関)の「世界保健機関憲章」に記載されており、ウェルビーイングの定義が普及しました。


健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、單に疾病又は病弱の存在しないことではない。

HEALTH IS A STATE OF COMPLETE PHYSICAL, MENTAL AND SOCIAL WELL-BEING AND NOT MERELY THE ABSENCE OF DISEASE OR INFIRMITY.
出典元:世界保健機関憲章


 

ウェルビーイングを意識した職場づくりをして「生産性向上」「離職防止」「企業価値の向上」を見込むために、ウェルビーイング経営に取り組む企業が増えてきています。

ウェルビーイング経営を行う企業事例

ウェルビーイング経営の大切さは理解して頂けたと思いますが、どのように取り組めば良いのでしょうか?このような悩みを抱えた場合は、ウェルビーイング経営に取り組んでいる企業を参考にしましょう。ここでは、ウェルビーイング経営に取り組む企業事例をご紹介します。

Google

出典元:『Google

Googleは検索エンジンや広告などインターネット関連サービスを提供している会社です。同社は2012年に「Project Aristotle」と総称されるリサーチを行いました。リサーチの目的は生産性の高いチームづくりです。このリサーチの結果、生産性の高いチームには以下のような特徴があることを発見しました。

  • 心理的安全性:どのような発言も受け入れてもらえる
  • 信頼性:チームメンバー同士が信頼し合えている
  • 明瞭さ:努力すれば達成できる環境が用意されている
  • 仕事の意味:仕事にやりがいを感じられる
  •  インパクト:社会に対して良い変化をもたらしていると思える

このようにGoogle社は「Project Aristotle」のリサーチ結果を参考に、従業員が活き活きと働ける職場を作っています。

ライオン株式会社

出典元:『ライオン株式会社

ライオン株式会社は、洗剤・石鹸・歯磨きなど化学製品を手がける大手生活用品メーカーです。同社は「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を経営ビジョンに掲げ、一人ひとり従業員の心と身体のヘルスケアを実現するために、生活習慣改善などへのサポートを行っています。

ウェルビーイング経営を推進するために、社内に健康サポート室を設置し、産業保健スタッフと連携し合いながら従業員の健康管理を推進しています。健康サポート室の主な業務は健康保持増進を目的とした施策の立案と実行です。

取り組み事例として、健康習慣を楽しく前向きなものにリ・デザインするために、健康管理システム「GENKIナビ」を開発があります。GENKIナビは健康状態が分かるだけでなく、将来の健康リスクが見える化機能が搭載されており、健康リスクが把握できます。このような主体的な取り組みで、従業員の健康管理を促進しているのです。

株式会社博報堂

出店元:『株式会社博報堂

株式会社博報堂は、国内で最も長い歴史を持つ広告代理店です。同社は新型コロナウイルス感染防止によるテレワークの長期化でメンタルを崩す従業員をフォローできるように、株式会社ラフールと業務提携してサーベイツールを開発しました。

このサーベイツールは、アンケート調査結果から、従業員のタイプを導き出せるようになっています。

  • スタイリッシュタイプ:自分磨きを楽しめる人
  •  脱ストレスタイプ:ライフワークバランスで自分の時間を作りたい人
  • 身近な非日常タイプ:環境の変化を好む人
  • セレンディピティタイプ:どんなことにもチャレンジする人
  • ポジティブタイプ:周囲との良好な関係を望む人 

従業員のタイプを把握して、各自が活き活きと働ける環境を整備しています。

 

楽天グループ株式会社

出典元:『楽天グループ株式会社

楽天株式会社はインターネット通販が楽しめる総合ショッピングモール「楽天市場」をはじめ、幅広いサービスを提供しているインターネット会社です。

同社は独立採算制で各部門を設置されていますが、その中の1つに「コーポレートカルチャー部門」があります。この部門では、個人・組織・社会の3つの観点からウェルビーイング施策が立案して推進しています。 

  • 個人:従業員の心身の健康を向上させる
  • 組織:心理的安全性が高く仕事にやりがいが感じられる職場をつくる
  • 社会:持続可能な未来のために社会貢献活動をする

具体的な取り組み事例として、リモートワークで働いている方向けに、首肩こり・腰痛改善に役立つ!実践姿勢学セミナーなどが挙げられます。このようなセミナーには毎回400名程度の従業員が参加しています。 

株式会社丸井

出典元:『株式会社丸井

株式会社丸井は首都圏を中心にファッションビル業態の商業施設を展開している日本企業です。早期から従業員の健康を考えて、ウェルビーイング経営に取り組んできました。 

ウェルビーイング経営の変遷

  • 2008年:丸井健康保険組合がヘルスアッププラグラムを開始
  • 2011年:健康管理委員制度を導入、健康管理室を新設、専属の産業医が着任
  • 2013年:ウェルネスリーダー制度を導入
  • 2014年:健康推進部を新設、セルフケア教育の開始
  • 2015年:健康経営推進最高責任者(CHO)設置
  • 2016年:レジリエンスプログラムを導入、社外アドバイザーを選任
  • 2018年:日本健康マスター検定の団体受験を導入
  • 2019年:女性の健康検定の団体受験を導入
  • 2020年:健康推進部の名称を「ウェルネス推進部」に改称
  • 2022年:ウェルネス推進部の名称を「ウェルビーイング推進部」に改称 

このようにウェルビーイング経営を担う部署を設けて取り組んでおり、取り組みは高く評価されています。

企業事例で分かるウェルビーイングを成功させるコツ

ウェルビーイング経営を行う企業事例をご紹介しましたが、高く評価されている企業には次のような共通点があります。 

経営者の意識改革をする

ウェルビーイング経営に取り組むためには、時間と労力がかかります。経営者は会社の利益を追求する立場にいるため、直接利益に繋がらないウェルビーイング経営を後回しにしてしまいがちです。

ウェルビーイング経営で従業員に活き活きと働いてもらえている企業は、中長期的な視点で取り組んでいます。このような経営者の意識改革を行えるかが、ウェルビーイング経営の成功を左右します。

ウェルビーイング推進部門をつくる

ウェルビーイング経営に成功している企業は、ウェルビーイング推進部門を作り、従業員に対するアンケート調査や施策の立案、実行を行っています。職場の健康管理を部門で行うことで、健康に関する知識を持った担当者が役割を担えるようになり、効果の高い取り組みが行えるようになります。

従業員が職場に求めているものを把握する

ウェルビーイング推進部門で施策を実行していきますが、従業員が求めているものでなければ喜ばれません。そのため、従業員が心身健康で意欲を持って働ける環境には何が必要かアンケート調査しましょう。

従業員が職場に求めているものを把握する場合は、定量データと定性データを収集しましょう。

定量データで従業員が職場に求めている傾向が分かり、定性データで具体的な内容が分かるようになります。アンケートに回答してもらうときには、査定などに影響しないことを伝えて、本音で回答してもらうようにしましょう。

もし、従業員からホンネを引き出せないという場合は、第三者機関のサービスを利用することをおすすめします。 

労働環境を見直す

従業員が職場に求めているものを把握できたら、その意見を参考にしながら労働環境を見直していきます。

例えば、度重なる残業や休日出勤で心身に大きな負担を抱えている従業員がいた場合は、デジタルツールで業務効率化をするなど対策をして長時間労働を改善していきます。

また、オフィスデスクが狭いなど悩みを抱えている従業員がいたら、オフィス家具を見直しましょう。このように労働環境を見直すと、イキイキと働ける職場がつくれます。 

福利厚生を充実させる

福利厚生は、従業員とその家族の生活の質を向上させるものを選びましょう。福利厚生を充実させることで「従業員のことを考えてくれている会社だ」と信頼を構築できます。また、さまざまな福利厚生がありますが、以下のようなウェルビーイングにつながるものを選ぶようにしましょう。 

  • 社内スポーツクラブを設置する
  • 宿泊施設の優待券を配布する
  • 社員食堂を設置する 

オフィスの広さによって社員食堂の設置が難しい場合は、置き型の社員食堂サービスを利用するのも1つの選択肢です。

まとめ

ウェルビーイング経営は、従業員が心身共に健康で意欲的に働ける職場を作り、生産性向上や離職防止の効果を見込むために取り組むものです。この記事では、ウェルビーイング経営に取り組んでいる企業事例をご紹介しました。

また、成功事例から分かるウェルビーイング経営のコツをご紹介しました。大切なことは、従業員の職場に対する声や抱えている悩みなどホンネを引き出してフォローしてあげることです。そのため、従業員にヒアリングをして、より良い職場環境を整えてみてください。

エグジットインタビューいっとは、第三者である専門インタビュアーによるヒアリングと独自システムを活用して従業員のホンネを引き出すサービスです。もし、従業員の職場に対する不満や抱えている悩みを引き出せないとお悩みの場合は、第三者機関の私たちにご相談ください。

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